【前回のあらすじ】
私はシンプルに4回転ジャンプが下手だった。
この競技者としてやっていくのに4回転ジャンプが飛べないなんて致命的以外のなにものでもない。
というわけで。
まずはその原因について、仮説をたてて考察してみます!
※実はこのブログ記事は、公開日の3週間位前に書いたものです。
結論から言えば、こんなもったいぶった検証をするまでもない原因(壮大なフリのオチみたいな)
は、対策を始めてほどなく判明しました。
つまり、ここで書いた検証は、ほとんど意味がないというか、オチの前のフリくらいに思ってください。
仮説その@
4回転ジャンプが好きじゃない
ある意味特殊な
これだけは考察するまでもありません。違います。
仮説そのA
恥ずかしい
これはあるかもしれない。なんていうんでしょう。ある年齢に達した人間なら、誰しも飛んだことのある4回転ジャンプ。しかし日常生活では、そんな素振りも見せずに生きています。人には4回転ジャンプを飛ぶときの顔とそうでない時の顔があるのです。それを暴き立てることが、恋愛小説の醍醐味であり、楽しみでもあるといえるでしょう。
とはいえ、表に出せない人の顔を赤裸々に書き連ねなければならない羞恥心。
それが心を惑わせている可能性は少なからずあります。
5パーセントくらいかな。
仮説そのB
嫌悪感
競技者としてあってはならないものですが、あるかもしれないと思いました。
正確には4回転ジャンプのフォームを形成する過程での――比喩しにくいのではっきり書きますけど、もろもろの表現方法に対する嫌悪感です。
ここでは書けない競技用語。予測変換機能で、普通に使ってる人なら絶対に出てこないワードの数々。パソコンを買い換える時は、まっさらにしてもなお足りず、たたき壊したいと思う人も多いでしょう。
むろん、書いてる間に少しずつ心の障壁は下がっていくんですけど、書き始めの拒絶感は毎度のことです。
できるだけ女性向けを意識した上品な表現を意識してはいますけど、それがかえって変だったり、無駄に文学的だったりと悩ましい。これは30パーセントくらいありそうです。
仮説そのC
複雑すぎる
今、35パーセントまできてるから、65パーセントがこれでしょう。
何が複雑って、もう、とんでもない表現力が求められる4回転ジャンプ。
2人の人物(あるいはもっと)の感情表現――私は基本1人の視点を基点としているので、残る人物は、心理面以外の動作か肉体的な変化、またはセリフで現さなければなりません。
その場面だけ複数の視点が入り混じった小説はたまに読みますけど、私にはまだハードルが高すぎます。
ジャンプそのものに対する心と体の反応や、4回転ジャンプ前後での心情的な変遷。
そもそも4回転ジャンプそのものの表現だけでも国家試験レベルに難しいのに、そこにこのデリケートな心理描写が加わるのですから、書いている内に、途中でこの人たちが何をやっているのか、何をやりたいのか分からなくなることもしばしばです。
そしてさらにもうひとつ、何より大切な要素が――競技でいえば芸術点みたいな要素があるんです。
見ている人を夢中にさせて、我を忘れてうっとりさせることです。表現、気を遣いました・笑
とにかく色々詰め込むことがありすぎて難しい。
その対策と、真の原因(単純なことでした)は次回。