さきほどのブログは、丁度王都大虐殺の回に書いていたので、そのままラストまで再見した感想を追記します。
なので最初から壮大なネタバレです。
後味が悪いというのは…………うーん、撤回してもいいかな。
どう言えばいいのか、この展開だったらこういう結末になるよねという期待を胸に抱いて見れば、後味は確かに悪い。
で、殆どの人が、この物語はデナーリスとジョンという、作中もっとも虐げられてきた、高貴な血を引く美しい男女の恋と奪還の物語だと思ってみてきた……に違いないから、失望も大きかったのかも。
私も、遠い異国でそれぞれ辛い思いをして生きてきた二人が、次第に力と仲間を身に付け、奪われたものを奪還していくストーリー展開にはわくわくしたし、その二人がまさかシーズン7くらいで巡り会い、恋に落ちるという嬉しすぎる展開に、乙女心がはちきれそうになった者の一人です。
その興奮の中で、デナーリスの人間性についての違和感は確かにあったんですけど、まぁ、ドラマだからその程度の齟齬もあり得るよねとか、しょせん海外ドラマだから、倫理観的なものが日本とは違うんだな……などと思ってスルーしてました。
結果、作中人物同様、シーズン8の豹変(実は豹変ではない)に大いにショックを受けることになるのですが。
でも最後まで改めてじっくり鑑賞しましたが、デナーリスはやっぱり魅力的だった・笑
特に、彼女の背中にドラゴンの翼が重なった場面や、純粋悪であることが鮮明になった演説の場面。
最後の頼みのようにジョンが説得に向かった時、デナーリスが史上最悪の為政者になることが、見ている誰にもはっきり分かった時、――それが純粋すぎる正義感からきているだけに、誰にも止めることのできない恐怖。
純粋で美しい悪魔のような子供が、世界を滅ぼしうる兵器を持つ恐怖が、見ているこっちにも伝わってきて、……だけに、その終わりは少々あっけになくはあったのですが、なんというか、それら全ての場面のダークデナーリスは、作中で一番美しかった!
ついでに言えば、泣きながらジェイミーにすがるサーセイも、とても魅力的だった。
一番怖いものは、愛でも権勢欲でも、嫉妬でも憎しみでもなく、純粋すぎる正義だということなんですかね。
そういう物語だと思えば、なるほど名作だなと思いました。
というわけで、闇落ちものでもうひとつ大好きなBORDER贖罪を再見しています。
その感想はまた後日。
しかしゲームオブスローンズの原作はまだ完結していないとのことですが、もし書く気がなくなっているのなら、その気持ちは分かるなぁ。
どこまでドラマと重なっているのか、原作を途中までしか読んでいない身には知りようもないですが、頭に描いている世界観ともし一緒だったら、あんな風に映像で先出しされて、書き続けるモチベが維持できるものなのだろうか??
正直言えば、別の終わり方を期待してます・笑
2021年10月17日
ゲームオブスローンズ 追記
posted by 石田累 at 09:29| Comment(0)
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